
電気機器の製造請負とは?依頼できる工程からおすすめ企業まで紹介
自社での電気機器製造において、人手不足や設備の老朽化、生産キャパシティの限界に悩んでいませんか?
このような課題を解決する有効な手段が、EMS(電子機器製造受託サービス)をはじめとする外部への「製造請負」です。
一部の組み立て作業だけでなく、部品調達から基板実装、出荷後のアフターサポートまで、自社の状況に合わせて委託できます。
本記事では、電気機器の製造請負で依頼できる工程や、外注化がもたらすメリットをわかりやすく解説します。また、自社に最適な委託先の選び方や、契約前に確認すべき品質・納期のポイントも網羅しているので、外注先選びの参考にしてください。
パーソルファクトリーパートナーズは、パナソニックのモノづくり技能を継承したノウハウを強みに、製造工程全体を一括で請負可能です。
生産計画の最適化から品質管理まで一貫して対応し、生産性向上とコスト削減の両立を支援します。また、需要変動にも柔軟に対応できる体制と徹底したコンプライアンスにより、安定した生産体制の構築に貢献します。
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電気機器の製造請負とは

電気機器の製造請負とは、自社製品の製造に関わる工程全般を、一括して外部の専門企業へ委託するビジネスモデルを指します。近年はEMS(電子機器製造受託サービス)と呼ばれる包括的な請負形態が主流です。
具体的には、基板実装やユニット組み立てはもちろん、部品調達から厳格な品質管理、アフターサービスに至るまでを一貫して任せることが可能です。メーカー側は自社の貴重なリソースを、設計や新製品開発といったコア業務へ集中的に投下できるようになります。
メーカーの人材・設備不足を補完し、安定した生産体制の構築とコスト最適化を実現する外部パートナーです。
電気機器の製造請負で依頼できる主な工程

ここでは、電気機器の製造請負で依頼できる6つの主な工程を詳しく解説します。
工程①|設計・開発支援
設計・開発支援工程では、図面作成だけでなく、量産を見据えた仕様の具体化までを幅広く依頼可能です。
具体的には、電子回路・基板設計の最適化や、既存回路の見直し、代替部品を前提とした設計対応などが挙げられます。また、製品の外装・機構設計や、制御ソフトウェアの開発まで対応してもらえるケースもあります。
アイデアを形にするだけでなく、確実な製品化とスムーズな量産体制の構築までをサポートしてもらえるのが大きな強みです。
工程②|部品・資材調達
部品・資材調達の工程では、電子部品から基板、筐体、副資材まで、製造に必要な部材の手配を外部へ任せられます。多岐にわたる発注先の管理や納期調整、価格交渉といった、調達部門が抱える業務負担を削減できます。
例えば、BOM(部品表)と図面を渡すだけで、必要な部材を一括で購入してもらうことが可能です。独自の商社ネットワークを持つ受託先であれば、競争力のある価格での仕入れや、海外からの調達も期待できます。
また、近年課題となりやすい部品供給の不安定化に対しても、以下のような対応まで依頼できる場合があります。
入手困難な部品の代替提案
生産終了部品への対応
量産用安全在庫の確保
代替部品の提案や在庫戦略まで対応できる委託先を選定することで、部品の欠品や納期遅延などのリスクを抑え、安定した生産体制を構築できます。
工程③|基板実装
基板実装は、調達した電子部品をプリント基板に配置し、電子回路として機能させる製造の核となる工程です。試作品の小ロットから本格的な量産まで、求められる品質やロット数に応じて、高精度な加工技術が求められます。
依頼できる内容としては、一般的なSMT(表面実装)やリード部品の自動実装、熟練作業者による手はんだ付けなどが代表的です。また、硬いリジット基板だけでなく、折り曲げ可能なFPC(フレキシブルプリント基板)への実装に対応する企業もあります。
医療機器や車載機器など、高い信頼性が求められる特殊な基板の製造や、実装済み基板の修正を任せることも可能です。
工程④|装置組立・ユニットアッセンブリ
装置組立やユニットアッセンブリの工程では、実装済みの基板と筐体、ケーブルなどを組み合わせ、最終的な形に仕上げる作業を依頼できます。
具体的には、カードリーダーのような小型ユニットの組み立てから、産業用機器などの大型装置の完成品組み立てまで多岐にわたります。企業によっては、複雑なハーネス加工や精密な板金加工を含めて対応可能です。
防水機能が必要な機器や、電磁弁制御ユニットなどの特殊なアッセンブリを依頼できるケースもあります。製品の仕様に合わせて柔軟に生産ラインを構築してもらえるため、自社工場のスペースや人員を圧迫せずに完成品を手に入れられます。
工程⑤|検査・信頼性試験
検査・信頼性試験の工程では、製造した基板や装置が仕様通りに正常動作し、長期間安全に使えるかを確認する作業を委託できます。不具合品の流出を防ぐだけでなく、製品の信頼性を確保し、ブランド価値を守るうえで重要な工程です。
基板レベルでは、外観の目視検査やICT(インサーキットテスト)などが実施されます。装置として組み上がった後は、絶縁耐圧試験や通電検査、顧客仕様に基づいた機能検査の代行も依頼可能です。
振動試験や極端な温度変化を想定した環境試験など、高度な設備が必要な評価試験に対応する企業も存在します。必要に応じて、専用の検査治具の設計から依頼できます。
工程⑥|物流・出荷・アフターサービス
完成品の配送手配から納入後の保守メンテナンスまでを幅広くサポートしてもらえるケースもあります。
出荷前には、製品に合わせた梱包設計や資材の手配、倉庫での在庫管理などを依頼できます。納入場所に近い工場を選べば、小ロットでのスムーズな配送も実現するでしょう。
また、対応範囲が広い企業であれば、納品後の以下のようなサービスまで一括で依頼可能です。
現地での据付・セットアップ対応
コールセンターの運営
故障時の出張修理・保守対応
全国展開する機器や長期の保守が必要な製品を扱うメーカーにとって、運用や修理までを一任できる体制は強力なバックアップとなります。
パーソルファクトリーパートナーズでは、設計からアフターサポートまで一貫して対応しており、全国規模での安定した運用体制を構築できます。詳細は以下からご確認ください。
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電気機器の製造請負を依頼するメリット

ここからは、電気機器の製造請負を依頼するメリットを3つ紹介していきます。
メリット①|新商品の開発・製品化を早められる
製造請負を活用することで、新しいアイデアをいち早く形にし、市場へ投入するまでの期間を短縮できます。受託企業がすでに保有している製造技術や、過去の豊富な設計資産をそのまま活用できるからです。
自社でゼロから新しい設備の導入や技術者の育成を行うと、実際の製品化までに膨大な時間がかかってしまうケースも珍しくありません。
しかし、専門ノウハウを持つ外部パートナーと開発初期から連携すれば、試作から量産への移行プロセスがスムーズに進みます。その結果、トレンドに乗り遅れることなく、最適なタイミングで新製品をリリースできます。
開発サイクルを加速させ、競合他社に先駆けてシェアを獲得するためにも、外部リソースの活用は有効な手段です。
メリット②|人件費や設備費を変動費として管理できる
製造部門にかかる固定費を、実際の生産数量に応じた変動費へと転換できる点も大きな強みです。自社で工場や人員を抱える必要がなくなり、生産量の増減に合わせてコスト管理できるためです。
通常、自社で製造ラインを維持するには、高額な設備の維持費に加え、作業員の採用や教育、資格管理といった労務コストが継続的に発生します。生産量が落ち込む閑散期であっても、これらの費用は重くのしかかり、収益を圧迫する要因になりかねません。
製造業務を外部へ委託すれば、必要な時に生産した分だけの費用を支払うシンプルな構造に変わります。
メリット③|製造工程の負担を減らせる
電気機器の製造請負を依頼することで、製造に関連する業務負担を削減し、企業が本来注力すべきコア業務へ専念できるようになります。
電気機器の生産には、電子部品の調達や精密な基板実装、厳密な品質検査、さらには物流手配まで、多くの管理工数がかかります。これらを自社ですべて賄おうとすると、担当者は日々の進捗管理やトラブル対応に追われてしまうでしょう。
しかし、請負会社に依頼すれば、一貫した製造機能をスムーズに利用可能です。現場の調整業務から解放されることで、浮いた人員や時間を新製品の企画や販路拡大といった戦略的業務へ再投資できます。
電気機器の製造請負の依頼先

電気機器の製造を外部へ委託する際、依頼先は大きく以下の2つに分かれます。
それぞれの特徴と向いているケースを解説します。
依頼先①|EMS(電子機器製造受託)メーカー
EMS(電子機器製造受託)メーカーは、電子機器分野に特化した受託製造の形態で、一般に部品調達、基板実装、組立、検査、出荷までを一括して担います。企業によっては設計支援や部品選定、アフターサービスまで対応するため、単なる組立外注よりも広い範囲を任せやすいのが特徴です。
大まかな仕様を提示するだけで、最適な電子回路や基板の設計を代行してもらうことも難しくありません。条件に合う部品を集め、組み立て後の厳格な品質テストや指定場所への納品まで一貫して対応してくれます。
自社に回路設計のノウハウがない場合や、多岐にわたる部材調達の煩雑な管理業務を削減したい企業に最適です。
依頼先②|製造請負会社
製造請負会社は、発注元の図面や手順書に基づき、指定された工程を正確に遂行することに特化したパートナーです。製品の設計や部品調達はメーカー側で完結させ、請負側は組み立てや加工といった実作業のみを引き受ける仕組みとなります。
現場では、必要な電子部品や細かな仕様書などを発注元から請負会社へ「支給」する形式をとるのが一般的です。請負会社は提供された部材を使用し、熟練のスタッフが組み立てから検査、梱包までの作業を迅速に進めていきます。
企画から丸投げできるEMSとは異なり、あくまで製造ラインの実行部隊として機能するのが特徴です。設計ノウハウや調達網は自社にあるものの、純粋に「組み立てる人手」や「作業スペース」が足りない企業におすすめです。
なお、パーソルファクトリーパートナーズは、単なる作業代行にとどまらず、製造工程全体の最適化や品質管理まで一括で請け負える点が特徴です。また、独自の請負システムによりコンプライアンスを徹底しており、安定した生産体制を構築したい企業に適しています。
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電気機器の製造請負を依頼する際に確認すべきポイント

ここでは、電気機器の製造請負を依頼する際に確認すべきポイントを3つ紹介します。
ポイント①|品質管理体制が整っているか
依頼先を選定する際は、組織として客観的かつ厳格な品質担保の仕組みを持っているかを必ず確認してください。現場の作業員や担当者のスキルに依存した属人的なチェックだけでは、不良品の流出を完全に防ぐことが難しいためです。
具体的には、「ISO9001(品質マネジメントシステム)」などの国際規格を取得し、適切に運用しているかが客観的な指標となります。
また、目視検査だけでなく、AOI(自動外観検査装置)やX線検査装置といった最新の検査設備が導入されているかどうかも重要な判断材料です。通電テストや機能テストを含め、多角的な検査体制が整っている企業であれば、市場不良のリスクを下げられます。
ポイント②|納期の柔軟性があるか
急なスケジュール変更やイレギュラーな事態にも対応できる、納期の柔軟性を持った企業を選ぶことも重要です。部品不足や生産計画の変更が発生した際に対応できない場合、納期遅延や機会損失につながるためです。
例えば、増産が必要になった場合や、トラブルによる特急対応が求められた際に、生産ラインや人員をどの程度調整できるかを確認しておきましょう。また、開発初期の試作品や市場テストを目的とした小ロット生産へ快く応じてくれるかどうかも見極めポイントです。
機動力のある企業であれば、不測の事態にも慌てず対処できます。販売の機会損失を防ぐためにも、生産枠の拡張・縮小に対する対応力は事前にすり合わせておくべきです。
ポイント③|不具合発生時のサポート体制があるか
納品後に万が一のトラブルが起きた際、迅速かつ的確に対応してくれるサポート体制があるかも欠かさずチェックしましょう。
具体的には、納入後に不具合が発覚した場合の無償修理・交換の対象期間や費用負担のルールを契約上で確認します。単に良品と交換して終わる企業はおすすめできません。
「なぜその不良が起きたのか」「今後の再発防止策は何か」をまとめた不良解析報告書を、迅速に提出してくれる体制があるかが大切です。
エンドユーザーからのクレームを防ぎ、製品の品質を継続的に向上させるためにも、トラブル時に責任を持って伴走してくれる企業を選びましょう。
電気機器の製造請負ならパーソルファクトリーパートナーズ

電気機器の製造請負を検討中なら、パナソニックの製造部門にルーツを持つ「パーソルファクトリーパートナーズ」が最適です。パナソニックで長年培われたモノづくり技能と、高度な品質管理ノウハウを自社の生産にそのまま導入できます。
生産計画の立案や設計手法の提案をはじめ、緻密な検査までを経験豊富な専門スタッフが徹底的に管理します。また、急激な需要変動に合わせた生産ラインの拡張や縮小など、柔軟な人員体制を構築可能です。
独自の請負システムによる徹底したコンプライアンス運用も備わっており、法令順守の観点からも安心です。
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まとめ

電気機器の製造請負は、設計支援や部品調達から、基板実装、完成品の組み立て、さらには出荷後のサポートまで、幅広い工程を任せられます。委託先を検討する際は、EMSと製造請負会社の違いを理解し、品質管理体制や納期の柔軟性を確認しましょう。
信頼できる委託先をお探しなら、パナソニックのモノづくりDNAを受け継ぐ「パーソルファクトリーパートナーズ」への相談をぜひ検討してみてください。
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